金井 創
7月30日 18:53 ・
4月15日、辺野古での抗議活動の際、カヌ―チーム「辺野古ぶるー」の千葉和夫さんが海保の高速艇(GB)に衝突されました。
大馬力のGBはカヌー乗員の安全を考え、通常は後ろから近づいて隊員が飛び込み、カヌーにつかまります。
ところがこの時は、真横から直接、船首を千葉さんの体に当てています。
決してやってはいけない非常に危険な行為です。命にかかわることです。
医師の診断で千葉さんは胸部打撲、頸椎捻挫(むち打ち)。
それだけではなく、頭部挫傷つまり後頭部にも打撲を負っていたのです。
胸に当たった船だけではなく、なんと後ろからもう1艇のGBが突っ込んできて千葉さんの後頭部に当たっています。
2隻に挟まれた形になって非常に危険な状態です。
海上保安本部に行ってこの動画も見せ、責任者と話しましたが、公式見解は「適切な業務であった」というものです。
命を奪ったかもしれない操船をしておいて、適切な業務とはあまりにひどい対応で、本日(7月30日)千葉さんは国家賠償を求めて提訴しました。
この時、私は一部始終を動画撮影していましたので、それをここにアップします。ただ、通常再生ですと一瞬のことでよくわかりませんから、動画から切り出した静止画も紹介します。
あわせて静止画の各場面に解説をつけました。
ヘリ基地反対協の中に有志で千葉さんの裁判を支援する会も発足しました。今後、情報を発信していきますのでご支援をよろしくお願いいたします。
※写真の順番が乱れてしまいました。並べ替えができないので、時系列に沿ってキャプションに番号を付けました。
① GB28が左ま横から千葉さんに突っこんでいく。千葉さんはカヌーを漕ぐ手を止め、「危ない!」と何度も叫びながら船を止めようとしている。
② GBは止まらず千葉さんの胸に当たる。直前からGBの隊員は船を止めようとしてギアを後進に入れているのが見える。しかし、行き足がついていて止まらずそのまま千葉さんに突っ込んでいる。
③ GBはそのまま惰性でさらに千葉さんを押し込む。
④ 上体がのけぞって、船の下に潜り込みそうになっている千葉さん。
⑤ そこに千葉さんの後方からべつのGB27が突っ込んでくる。
⑥ 千葉さんは後方から突っ込んでくるGB27に気づいていない。
⑦ GB28とGB27に挟まれた千葉さん。
⑧ この時にGB27に後頭部を当てられたと思われる。GB27はここに来る必要は全くなく、不必要な危険行為である。
⑨ GB28は後進しようとしているのがわかる。この場合、千葉さんから離れるためには右後ろに下がらねばならない。ところが船外機の角度から見て、このGBは左に下がろうとしている。それは結果的に船首右側で当てられた千葉さんをさらに押し込むことになる。車がハンドルを切りながらバックするときの「外輪差」と同じこと。船首が外にふくらんで、さらなるダメージを千葉さんに与えている。
⑩ 2隻に完全に挟まれた千葉さん。
⑪ 左に見えるのは千葉さんの後頭部に当たったGB27。ものすごい急角度で旋回しているのがわかる。この船もカヌーも混みあった中でこのような急旋回は大変に危険な操船。千葉さんに最初に当たったGB28の艇長が、ハンドマイクでGB27に何か言っているらしい。「そんな操船はするな!」と叱っているのかもしれない。
⑫このあと、千葉さんは意識が朦朧とし、GBから「不屈」に移乗したことも、辺野古漁港で救急車に乗せられたことも覚えていないという。衝突の衝撃がどれほどひどかったか。
⑬意識が朦朧としてぐったりする千葉さん。
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